佐藤瑛「HikariSt」全曲レビュー:03【ラブジョイ】

ラブジョイ:二人の距離感

愛を楽しむ。ラブジョイ。
遠回りばかりするあなた。それ自体を楽しんでる彼女。
太陽のもとでとろけるアイスクリームは、爽やかなエロス。

佐藤瑛から沸き立つのは「エロス」、生命力だ。
本人もそれをわかっている。
この歌「ラブジョイ」では、振り回される彼女の役を演じてる。
NY発のラブコメ映画のように、フラフラして、付いたり離れたりする恋人たちのシーン。

 

ah ah 抱きしめて
とろけてしまいそう
自由な太陽
ラブジョイ ラブジョイ

 

ラブジョイ:彼女は彼のことを「自由な太陽」と呼ぶ。

すぐにどこかへ行ってしまう、見えなくなってしまう彼を
「しょうがないなぁ」と見守る彼女。
自由な太陽は、自由だからこそ太陽。
大きく、まばゆく輝く太陽。

追いかけて 走る。
軽く汗ばんだ肌を撫でる風、ワンピースの裾。

 

ah ah 離さないで
凍えてしまいそう
自由な太陽
ラブジョイ ラブジョイ

 

太陽を抱きしめると火傷するけど
手放してしまうと凍えてしまう。

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ラブジョイ:アルバム1ポップでキュートな恋愛賛歌

切なさや勢いを感じさせる曲の中、ライブでも「開放感」に溢れた一曲。
裏には「汗の香りのエロス」もあるんだけど、感じられるのはほんのすこし。
この塩梅が、大人でも子供でもない二人をうまく表している。

恋愛にどっぷり溺れているわけではなくて
二人の間に起こるいろんな出来事を楽しんでる。

子供のように走って、瞳をくるくるさせながら
二人共が似た者同士の「自由な太陽」なんだ。

 

コールアンドレスポンス的なサビの ahah も楽しい。
まずはこれいかが?という感じで渡される、佐藤瑛の名刺代わりの曲。